#3:譜読みは1日〇小節!?

2021-04-22

(この記事は、上記動画を文字化したものです)
こんにちは。ピアノ上手くなりたい伯父です。
今回のテーマは、こちら。

「譜読みは1日〇小節!?」

初めて買った教則本、次に進んだ新しい練習曲。
でも、なかなか譜読みに向かえない。今日はいいかな・・・
その気持ち、よくわかります。

前半では、譜読みは1日何小節が良いのか?
後半では、譜読み 好きですか? について一緒に考えていきましょう
 

前半:譜読みは1日〇小節 〇の数字は?

では、前半です。 今日のテーマ、〇の中には何の数字が入るでしょうか?
8でしょうか、はたまた16でしょうか?

私の答えは、です。
いえ、1フレーズや1音でも良いです。

いや、それは少なすぎだろうと思った方。
お気持ちはわかりますが、ぜひ2つの理由を聞いてください。

理由1

譜読み1小節なら、やる気でませんか?
1音なら「よし、今日もやるか」ってピアノに向かいやすいと思いませんか?

現代に生きる私たちは勉強に習い事、働いて生活費を手に入れ
帰ってから家事と子育て等々、毎日を本当に慌ただしく過ごしています。
せっかく買って始めたピアノも 「疲れたし、今日は良いか…」と諦めてしまい、
いずれ触らなくなってしまいがちです。

特にピアノに触れ始めたばかりの方、 練習の習慣がついていない方は、
なおさら ピアノに向かいづらいものです。
そのうえ、まだ慣れていない暗号のような譜面を解読しなければならないとなれば、
ますますピアノから離れて行ってしまうでしょう。

そうならないためにも、
小さい目標を毎日続ける方が
最終的に良い効果が出るだろうと私は考えています。


小さい目標でピアノの前に座って、1音だけと思いながら譜読みすると、
次の音もついでに…と、ついつい気になって手をつけてしまう事があります。
余裕があれば、もうちょっと頑張っちゃうか! と気分がノッて、
気付いたら8小節も譜読みできていた なんて事があれば儲けものです。

どんなに疲れた時も、どんなに辛い時も1音だけ譜読みしてしまえば
「今日もピアノに触った、譜読みした」という事実に変わりはありません。

自分をだましているようですが、前に進んでいる事に違いはありません。
そうして、また次の日に1歩進めば良いと私は思います。

理由2

譜読みは暗記科目とは違います。

英単語を1つ覚えたり、地名・歴史上の人物/出来事を1つ覚える…
いわゆる暗記科目と似ているようで、全く違うのが譜読みです。
何故、暗記科目と違うのでしょうか。
それは、音楽には「音のつながり」があるからです。

譜読みは1音でも良いと先ほど申し上げましたが、
その1音には前から続いてきた音や、後に続く音があります。
実際に「エリーゼのために」の冒頭を、2つの視点で見てみましょう。

〇運指
1つ目の視点は運指:指の動かし方 です。
運指が書いてない場合、その音を何番の指で押さえるか決めて書き込む事になります。

例えば、左手の ラ の音。
1つだけなら何番の指で弾いてもかまいませんが、続きを見ると音が上がっています。
なので、この音は左手の5の指で弾くのが望ましいですね。

では、ここの ミ の音はどうでしょうか?

前の音は、オクターブ下のミですね。なので下のミは5で弾きます。
次の音は ソ のシャープなので 1は残しておく方がよさそうです。
なので、ここでは2 の指を使いたいところです。

ところが、子どもや手の小さい人は
小指から人差し指でオクターブを弾くのは辛い方もいらっしゃいます。そのため、
1で弾いたあと指変えをするように ソシャープを2で弾いた方が良い場合もあります。

このように、人によって運指が変わってきますので
たった1音を 何番の指で弾くか を考えるだけで何度も試したり、
変えてみたりと意外と時間のかかるものです。

(※後述するフレーズの事も考えると、512の指で弾く方が多いかと思います。
  今回は、あくまで運指を考える例としてお考え下さい)


〇フレーズ
2つ目の視点は「フレーズ」です。
「フレーズ」とは、とても簡単に言えば「音のまとまり」です。

どこからどこまでを、自然で美しく綺麗なまとまりと考えるか。
譜読みをする際に、それも一緒に考える事になります。

日本語で言うならば、どこで点(、)やまる(。)を入れるか、
どこで息継ぎをするか と似ていますね。

例えば最初のミの音を譜読みしたいのですが、フレーズはどこまでなのでしょうか。
ミレミレミ までなのか、続きのシレドラ までなのか。

ミレミレミ で呼吸すると ちょっと変ですよね。
なので、続きのシレドラ までが1フレーズと考えられます。
そう考えると、1フレーズを綺麗に弾けるよう無理のない指使いで弾く必要があります。


おや、気づいたら1音だけと言いつつ 2小節近く譜読みしていましたね。
このように「1音だけ譜読み」といっても、 実際には
前後の「音のつながり」を見る必要があるので実は結構、大変です。

小さな目標 と 音のつながり。この2つの理由から、
譜読みは1小節、1音でも良いので少しでもコツコツ1歩ずつ進んで、
ピアノに向かう習慣、ピアノと長い時間接する事が
徐々に出来るようになっていくと良いと思います。それでは、前半のまとめです。

前半のまとめ

・譜読みは1日1小節 いえ1音でも良いです。そして、出来るなら続きもやりましょう。
・無理せず、確実に1歩進んでいきましょう
といった事をお話しました。それでは、後半に進みましょう。

後半:譜読み、好きですか?

では、後半です。この動画をご覧の皆様。
譜読みは好きですか? 嫌いですか?

昔、私は好きな曲の譜読みは好きでしたが、
「この曲は、弾いていて楽しくないな~」と思った曲の譜読みは本当に進みませんでした。

特に私が詰まったのが、バッハのインベンション。私がバッハと出会ったのは
中学2~3年くらいの頃だったと思いますが、それまで「右手はメロディー、左手は伴奏」が
普通だった私にとってバッハとの出会いは衝撃的でした。
 (※インベンション=バッハの入門的・勉学的楽譜。)

ピアノを辞めるほど辛いわけではないけれど、どうにもスッキリしないまま
インベンションを終えシンフォニアへ進んだ高校生の頃。
 (※シンフォニア=インベンションの次に進む、少し難しい勉学的楽譜)

ようやく、ほんの少しバッハと仲良くなれたかなと思った時にふと思いました。
あ、譜読みは手紙のようなものなのか。


(高校生(ピアノ10年生)にもなって今さら…と言われる気もしますが)
譜面を遠い昔から贈られたお手紙と思った瞬間から、バッハの譜読みへの気持ちが楽になり、むしろ楽しくなって譜読みへの時間が長くなりました。

ちなみに現在、その考え方は発展して
作曲者からお子さんを紹介していただいている感じで私はとらえているのですが、
長くなりますので、この話の続きはまた今度としましょう。


ピアノを練習する事、音楽に触れていくのは
音楽語」を学んでいるようなものだと私は思っています。

日本語にも俳句・詩(ポエム)・歌(ソング)・ 小説・評論といった色々な文学表現があり、
それぞれから筆者の感情や気持ち、伝えたいものを読み取って、
さらに読者が自分なりに表現できるのと同様に、

音楽語は譜面から、作曲者の考え、意図、想い、そして伝えたいものを読み取り、
自分なりに表現する事が出来ます。

「音楽語」だなんて言うと勉強しているようで、 ちょっと嫌だなあ… 
なんて思う方がいらっしゃるかもしれませんが、
とても簡単に言えば 「おしゃべり」(コミュニケーション)です。

少しずつでも良いので、作曲者は譜面にどんな事を書き残したのか、
どんな事を伝えたかったのかを譜読みしながら想像しつつ
「音だけでおしゃべり」するにはどうしたら良いか、考えてみてはいかがでしょうか。

今回のまとめ

それでは、今回のまとめです。前半では以下の2点をお話しました。
 ・譜読みは1日1小節 いえ1音でも良いです。そして、出来るなら続きもやりましょう。
 ・無理せず、確実に1歩進んでいきましょう

そして後半では
  ・楽譜は遠い昔からのお手紙
 ・ピアノや音楽は 音楽語 を学んでいる
 ・音だけのおしゃべり を少しずつ楽しもう

ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。
次回も見ていただけたら嬉しいです。
皆様の音楽活動が、よりよいものになりますように。

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