[音楽#2]音楽生活の場所

2021-04-22

おはようございます、たむらぼです。今回は音楽生活の「場所」についてのお話です。何かしらご参考になれば幸いです。

1.結論

今、所属している場所で音楽を楽しめていないならば、一度立ち止まって、ゆっくり考えてみてはいかがでしょうか? 

この広い世界には、本当にたくさんの音楽活動の場があります。動画で音楽を届ける時代にもなりました。今のあなたにあった場所・人・世界で音楽を楽しんでほしいと私は思います。

2.どこで音楽、楽しんでいますか?

私は物心ついたとき(おおよそ5歳前後)からピアノをはじめ、高校で吹奏楽部に入りました。卒部して15年以上経ちますが、今なお、当時感じていた「多人数と音楽を演奏するのは大変だ」という思いを拭い去る事ができません。

音楽系の部活は、何も吹奏楽部だけではありません。他にも

  • 管弦楽部(オーケストラ等弦楽器の演奏)
  • 軽音楽部(ポップス、ロック等バンド形態での演奏)
  • 合唱部(等、楽器を使わず声による演奏)

といった部活があります。さらに広い世界へ目をむければ、それぞれの分野でサークル(団員が大学生)や社会人バンド(未成年から年配の方まで、幅広い年齢層で活動)もあります。

3.音楽団体における、3つのお仕事

多人数で音楽を演奏していく団体に所属すると「自分だけの事を考えて演奏だけしてれば良い」というわけにはいかなくなります。例えば、部活ですと

  1. コミュニケーション - 同期・先輩・後輩・指導者・外部の方との人付き合い
  2. 音楽 - 教えたり、教わったりする機会が増え「音楽の言語化」の難しさと向き合う
  3. 事務仕事 - 団体を維持するための運営、経営、広報、渉外といった事務作業

という3点が、もれなくついてまわる事でしょう。

そして大変難しい事に、この3つのいずれかが欠けていると途端に居心地が悪くなってしまうのが音楽団体という場所だと私は考えています。


私の話を例にしましょう。私の事務仕事は会計でしたが、そこまで難しくありませんでした。しかし、私はそこまで人付き合いが良い方ではなく、どこかパート内にも馴染めずにいました。

さらにピアノは得意でしたが、所属した打楽器についてはズブの素人でした。そこに追い打ちをかけたのは「音楽の言語化」という壁でした。自分がやりたい音楽的表現を日本語にして他人に説明したり、他人の日本語の説明を音楽的に表現しなければならない事には不慣れでした。

4.無理していませんか?

今、音楽団体に所属していて「無理をしている」と感じているなら、今すぐに休部等をして、少し離れたところから、落ち着いて所属を続けるか考えてみてはいかがでしょうか。何が原因かを考えたり、改善方法を探したり、他の団体の様子を見て現状を見つめるのはどうでしょう。

私の場合、顧問の先生がとても良い先生達だったので退部の選択は考えていませんでしたが、打楽器の個人レッスンを受けるべきだったと今も後悔しています(そして、その発想も全く出てこなかった)。

打楽器のレベルが低い事が障害になり、パートと馴染めずにいました。打楽器演奏に自信を持てていれば、今とは違った道があったのかもしれません。

5.勇気を出して、新たな場所へ

最終的に音楽団体を離れる事になると、「みんなは頑張っているのに」と負い目を感じたり、何かしら心がモヤッとするかもしれません。でも、少しだけ勇気を出して一度スパッと離れてみると、気持ちが変わって違った思いが生まれるかもしれません。

吹奏楽部でフルートを吹いていた。でも、何かが合わなくて辞めてしまった。そこであなたの音楽が終わるわけではありません。

管弦楽部にもフルートは必要です。あなたの住む地域の社会人バンドでは、若い方の入団を歓迎してくれていて、より大人の皆さんと落ち着いた活動ができるかもしれません。ラテンバンドだってフルートの出番があります。思い切ってドラムへ転身したって、誰も文句は言えません。

どうか、あなたの気持ちと音楽を大事にしてください。